OUR PROJECT
EarthCARE雲レーダ
EarthCARE (Earth Clouds, Aerosols, and Radiation Explorer) (日本語名:雲エアロゾル放射ミッション)は、日本と欧州が協力して開発をを進める地球観測衛星ミッションです。
JAXAでは、W-band(94GHz)において世界初の衛星搭載ドップラーレーダである雲プロファイリングレーダ(CPR:Cloud Profiling Radar)の開発・製造をおこなっています。
CPRは、雲の鉛直構造を観測を可能とし、これまで十分な観測が行われてこなかった鉛直方向の雲粒や、雲粒が上昇・下降する速度の計測などをおこない、EarthCARE全体で雲・エアロゾルとそれらの相互作用による放射収支メカニズムを解明して、気候変動予測の精度を向上させることが期待されています。
(出典:
雲エアロゾル放射ミッション(EarthCARE)とは?宇宙航空研究開発機構・地球観測研究センターより)
アストロテラスでは、このCPRに搭載される機器の開発を担い、イタリア・カナダの製造会社と協力し、EarthCAREミッションへ参画しています。
ETS-9※衛星通信プロジェクト
静止軌道と地上間で上り下り10Gbps級の光衛星通信を実証します。
地上の光ネットワークで活用されているデバイスを宇宙で使用するためのスクリーニングプロセスの確立を目指しています。
用いるレーザーの波長や、サイトダイバーシティのための気象観測データの活用法などは、CCSDSで議論中の国際標準に準拠する形で進める予定です。
アストロテラスでは、このETS-9*に搭載される光及びRF機器の開発を担い、日本・米国・カナダの製造会社と協力して、ETS-9*衛星通信プロジェクトへ参画しています。
*注:「ETS-9」の表記はNICT宇宙通信システム研究室で使用している独自のプロジェクト名です。
技術試験衛星9号機 (ETS-9)
近年、航空機・船舶向けサービスや、地域向けサービスを中心としたブロードバンド環境の世界的な普及拡大を背景に、商業通信衛星市場では競争が激化しており通信コストの低減が求められています。 産業競争力強化の観点から、「技術試験衛星9号機」は、市場ニーズを実現する通信技術と、それらの通信機器を搭載・運用できる衛星バス技術を実証し、 2020年代に国際競争力ある衛星システムを実現することを目的としています。
「技術試験衛星9号機」で実証する衛星バス技術は、搭載している通信機器への供給電力を増大させると共に、それに伴い機器から発生する大量の熱を排出することを可能にします。 さらに、打上げから運用を終了するまでのライフサイクル全体に要するコストを抑えるために、全電化衛星技術などにより衛星打ち上げ質量における推進剤の割合を削減し、リーズナブルな価格のロケットによる打ち上げを可能にします。 また、衛星運用に係るコストを削減するため静止GPS受信機を用いて自律的な軌道制御を行います。
「技術試験衛星9号機」で実証する通信技術については、総務省・NICTがフレキシブル化技術及び大容量化技術(光通信技術の実証・Ka帯マルチビーム給電部)を担当し、文科省・JAXAがフルデジタル化技術を担当します。
<引用>技術試験衛星9号機 - JAXA第一宇宙技術部門サテライトナビゲーターPLATFORM衛星実証プラットフォーム
アストロテラスでは、宇宙ソリューション提供の事業化検討として、衛星実証プラットフォームを用いたサービスプラットフォームの構築を目指しています。
現在、これまでの衛星機器、システム開発で培った技術を活用して、イニシャルポートフォリオの検討を行っております。
具体的な目標は次のとおりです;
・短い開発期間で実証を可能とする実証サービスプラットフォームを構築する。
・衛星実証から継続的な開発フィードバックを可能とするプラットフォームを構築する。
・先進的な技術を応用した、宇宙向けポートフォリオを構築する。
・先進的な技術を早期に開発・実証し、宇宙向けに応用可能な基盤技術を確立する。